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第49回 あいまいな行動計画を改善する手法

研修ではアクションプランを立てさせることがありますが、

あいまいで実践されないことが多いのが現実です。


私の場合は、研修の後、

職場で戻ったあとに行動実践の支援ITシステムを活用して

行動の実践データをモニタリングしますので、

どのようアクションプランが実践されるか、されないかがよくわかります。


その中で1つ特徴的なことがありますので

今回はそれを紹介します。


それが、程度を表す言葉です。


「しっかり」「きちんと」「もっと」「必ず」「非常に」

といった、副詞がそうですし、

「積極的に」「主体的に」「自立的に」

といった「〜的」という度合いを表す言葉も程度を表します。


このような程度表す言葉は便利で

行動計画の言葉として多用されます。

ところがどの程度その行動を実践するのかが

あいまいで分かりにくいのです。


・しっかり準備をして取り組む


といっても何をどれくらい準備するのでしょうか。


・品質を積極的に管理する


といっても何をどれくらい管理しようとしているのでしょうか。


このように一見立派に見える言葉も実はわかっているようで

わかっていないという現実があります。


では、このようなあいまいなアクションプランを

正すにはどうしたらいいのでしょうか。


それが、

「いつ、何を、どれくらい、どのような方法で行うのか」

という質問です。


ではこの質問で

・品質を積極的に管理する

というあいまいな言葉を明確にしていきましょう。


いつ:毎日の朝礼において

何を:前日の不具合の数を

どれくらい:10分の時間を使って

どのような方法で:資料を配布して全員に説明する


ここまで分解して明確にすれば

誰でも何をするかわかりますし、

実践しやすくもなります。


研修で立てたアクションプランが

職場で実践されるかどうかは、

アクションプランを立てるときの指導によって

勝負がついているのです。


さあ!

『研修担当の皆さん!行動計画は確実に実践されるものを立案させよう』

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